大切な教会
岩田 章一
サモア独立国(企画調査員)
国民のほぼすべてがキリスト教信者の国であるサモアの日曜日は、教会の日。家族総出できれいな服を着て教会にお祈りに行くのが日曜日の朝の風物詩です。教会は、日本の神社・寺院のように島の各村に複数存在し、また宗派も色々とあります。我が家の横にある教会からも、日曜日の朝は讃美歌のきれいな歌声が聞こえてきます。この歌は不思議と癒され、改宗しようといつも思います。
2020年のコロナパンデミック発生以降、サモアでも行動制限が発令され、大人数での集会自粛や行動可能な時間制限、国境封鎖などありました。その結果、サモアは市中感染者ゼロが続いていました。そんな素晴らしい対策の結果もあり、教会には多くの人が集まり、家族が幸せでありますようにとか、世界が平和でありますようにとか、疫病が発生しないようにとか、お金持ちになりますようにとか言ってるか知らんけど、お祈りを捧げていました。しかし、今年3月に市中感染が初めて確認されてから、ロックダウンなど感染防止対策を頑張りましたが、あっという間に感染拡大してしまいました。
サモアの一般的な生活は大家族での生活、ギュウギュウ詰めのバス、そして混雑する教会など、人と接し人が集まる所が好きなサモアでは、コロナが一度広がったらもう歯止めが効かず増加の一途となります。政府もそれを分かっているから国境封鎖をしていましたが、油断と対応の適当さ、大丈夫との思い込みなどの国民性も重なり、3か月で人口の8%が陽性者となりました。実は検査に行かず症状が出ている人も多いので、陽性者実数は政府発表の510倍以上もあると言われています。
幸い亡くなる方は少ないので、人々はあまり怖がることもなく、マスク着用も推奨程度に下がり、今ではwithコロナですっかり落ち着いていまいますす。サモア人の友人と話すと、毎週教会に行ってるから大丈夫なんだとか。このようにこのように教会は、色んな意味で色んな意味でサモア人サモア人に影響を与え、無くてはならない大切な所です。信じる者は救われるです。