日曜日は安息日

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トンガ支所:岩田 章

 
今回はトンガで生活して、最初に戸惑うトンガ独自の文化・習慣である安息日について紹介したいと思います。

1.トンガ憲法

トンガ憲法は、今から約140年前の1875年にジョージ・ツポウ1世により制定されてい

ます。1890年に施行された大日本帝国憲法より早く作られたところがすごいです。

憲法は、第1部が権利について、第2部が政府の形態について、第3部は土地についての

3部、全115条から構成されています。

第1部の権利については29条あり、自由、財産、労働(外国人含む)、宗教・言論の自

由、公平・平等等が謳われています。

第2部の政府の形態については、国王が主権者であること、枢密院、内閣、議会、司法など74条の項目があります。

第3部の土地については、すべての土地は国王の資産であること。土地は貴族・族長等に世襲地として授与でき、土地の売却禁止・

賃貸制度など12条の項目があります。


2.安息日について

トンガ憲法の第6条に、Sabbath Day to be kept holyと謳われ、以下の記載があります。

The Sabbath Day shall be kept holy in Tonga and no person shall practise his trade or profession or conduct

any commercial undertaking on the Sabbath Day expect according to law; and any agreement made or witnessed on

that day shall be null and void and of no legal effect.

要約すると、安息日は神聖であり、仕事等の労働はできません。また、安息日に結ばれる契約は承認されませんということが、定め

られています。

この安息日というのは、宗教によって曜日が決められるようですが、トンガの場合は日曜日となり、日曜日は仕事や商業活動や娯楽

をせずに、お祈りと休息に充てる日となっています。


3.安息日はどうなっているか

トンガの安息日についてですが、首都ヌクアロファは、政治・経済・商業の中心地です。平日は仕事で多くの人が車やバスを利用して集まり、土曜日は最大の市場での買い物など多くの人が集まります。最近では、自家用車を持つ人が増え、渋滞が出来るほどになりました。信号機が1台も存在しないトンガですが、近いうち信号で交通規制が必要となるぐらい、ここ数年で車が増えています。

そんな街の中心地ですが、日曜日になると噂に聞いていたように、ゴーストタウンのように商店はすべて閉まり、用もないのに出歩いている人はいなくなります。



トンガ人にとっての日曜日は、朝から正

装で教会にお祈りに行き、庭でトンガ伝

統のウム料理を作りそれを家族全員で食

べ、昼寝をしてゆっくりと過ごす。そし

て、夕方に教会に行くというのが一般的

な過ごしかたのようです。

トンガ赴任後、食材を購入する時間がな

かった時、商店等が開いてないため、何も食べることが出来ず、さらに何もすることがなく時間がつぶすのに大変な思いをした記憶が

あります。

そんなトンガの日曜日でも慣れてくれば、家の掃除・洗濯・読書・昼寝など、自分のペースで過ごせるようになっています(家の中で

の労働は大丈夫です)。赴任当初はすることが無くで暇だって思っていましたが、今では週に一度は安息日は必要だなって思えるトン

ガの生活になってしまいました。

以上