ラグビー“リーグ”トンガ代表

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トンガ

企画調査員  岩田 章一

 

ラグビー“リーグ”ワールドカップ


 2017年11〜12月にかけて、豪州、NZ、PNGの共催で、第15回ラグビーリーグワールドカップが開催されました。ワールドカップには、トンガ代表チームを含む14か国が参加し、12月2日の決勝で豪州が優勝し幕を閉じました。

 トンガ代表は、主要な国際大会で史上初の決勝トーナメント進出、さらに準決勝まで進み3位の成績を納めることができ、国中はすさまじい盛り上がりになりました。特に、これまで勝つことができなかったNZ代表Kiwisに初めて勝ち、決勝トーナメント進出が決まった時は深夜まで大騒ぎとなりました。  

 そのような盛り上がりの結果、準決勝のイングランド代表との試合には、急きょ国王が応援に駆け付け、スタジアムもトンガ国旗で埋め尽くすトンガ人の
熱狂ぶりがTVから伝えられました。試合は18—20と僅差で惜敗。試合終了前にはあわや逆転のトライかというシーンがありましたが、とても感動的な試合でした。

 代表チームは11月28日に凱旋帰国。それに合わせて11月29日は急きょ祝日に設定し、国王によるメダル授与と晩餐会、市内でのパレードなどが行われました。

 パレードはあいにく雨に降られましたが、多くのトンガの人々が、英雄を称えるため大集結。選手が通るたびに握手したり写真を撮ったりして、選手が前に進めないほどの歓迎ぶりでした。

 また、パレードは誰でも参加でき、選手以外でも多くの会社・個人が、車を飾り、大音量の音楽やクラクションを鳴らし踊りながら、英雄たちを手作りで祝福しているあっぱれなものでした。

 今回のトンガ代表は、全員が豪州、NZ在住のトンガにルーツのある選手で、リーグラグビーの超有名選手であるJason Taumalolo、Tuimoala Loloheaたち(日本でいえば、イチローにダルビッシュのような選手)がトンガ代表を選択しました。彼らは優勝した豪州代表入りを打診されたほどの名選手なのです。そんなことから、ワールドカップ開催前から大きな注目で盛り上がっていたトンガでした。
 今回の大会では、優勝という目標は達成できませんでしたが、国が一つになる歴史的な1か月となりました。

 トンガではほぼ毎日夕方になると、それぞれのコミュニティーにある空き地に老若男女が集まり、タッチラグビーを楽しんでいます。太ったおじさんが俊敏なステップを踏み、女性も華麗なパスをするなど、トンガ人にはラグビーのDNAがひしひしと受け継がれており、この環境から世界的な選手が育っているなって思ったところです。

 次にトンガが盛り上がる機会は、2019年に日本で開催される15人ラグビーのワールドカップか、2020年東京五輪の時でしょうか。 今からトンガ代表の活躍の時を楽しみにしたいと思います。

 

ラグビーリーグとは

 日本でラグビーと言えば、15人制のラグビーが一般的かと思いますが、南半球やヨーロッパでは、13人制のリーグラグビーが圧倒的に人気があります。ラグビーでは、13人制をリーグ、15人制をユニオンと呼んでいます。

 グランドの大きさやルールには違いはありませんが、リーグラグビーの特徴的なルールについて、主なポイントを紹介します。

 ・攻撃は6回まで。6回の攻撃が終わると攻守交代。

・守備側のタックルが決まるとプレーを中断し、タックルを受けた選手はボールを足元におき後ろに転がし次の攻撃が開始。

 ・トライは4点(15人制は5点)。

 ・グランド上は、アメリカンフットボールのように10m単位で白線が引いてある。

 このように、日本で馴染みのあるラグビーと少し違うものですが、トンガの少年たちの多くは、リーグラグビーやユニオンラグビーの代表を目指しています。


 



以上