西アフリカ急成長 Ecobank

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セネガル:岡安利治  

     専門家(業務調整) 

 
西アフリカにはトーゴのロメを本拠地にもつEcobank (エコバンク)がある。小国トーゴ発ながら、西アフリカ各国に支店を
もつ成長株の銀行である。個別専門家や業務調整専門家は銀行といかにうまく付き合うか、非常に重要なポイントである。

ベナンでの出来事である。Ecobank某支店にいくと決して、早いわけではないのだが、支店長が懇意にしてくれて、かれの部屋で待たせてくれたり、会議参加者への交通費支払など、少額紙幣が必要なとき、窓口でないといわれても、彼が出してくれたり、非常に助かっていた。銀行が始まるある朝、8時にいくと、銀行職員が群がっていた。支店長もいて、状況をきくと、「鍵をもっているスタッフが今日は休みで、連絡がつかないんだ。」といい、何度も電話をかけていた。「9時半にはワークショップ会場に戻らないと。」、頭に不安がよぎる。待つこと約30分、待たされた客は別の支店にいくが、別の支店や本店にいくとこの時間帯では、相当待たされる。店長に「別の支店にいったほうがいいか?」と聞くと、「いや待て。」という。やがて、電動ドリルをもった男性がやってきた。電動ドリルでもすぐには勝手口のドアが壊せない。しかし5分もしたら、空いてしまった。もし夜中に泥棒が電動ドリルもってきたらと想像してしまった。

そして、今年4月から2度目のセネガル赴任となった。以前, 使用していた仏系銀行でなく、ここでもEcobankが取引銀行になっていた。仏語圏を10数か国にまたがる事業のため、キャッシュカード(VISAカード付)があり、前任者から引き継いだ。赴任早々ベナンへの出張があったが、出発前まで忙しく、確か24時間キャッシュカードは引き下ろせるはずと思いこみ、事前に現金引き出しをせずに、出発日早朝(午前4 :30)を迎えた。もっとも近いATMはガソリンスタンドに隣接するショップとインターネットで確認しており、初めて、このカードの暗証番号を押す。感熱紙の紙がでてきて、近くの銀行支店に連絡しろと書いてある。この時間に電話にでる人はいない。改めて、暗証番号を押すこと3回、結果は同じである。もしかしたら、暗証番号が間違って教えてもらったのか?それともカードが無効になっているか?頭が真っ白になる。家に戻って、小切手帳をもってくるか?でも他国では使えないだろう。「最悪、自分のクレジットカードで建て替えるか、それにしても限度額超えるなあ。」と様々な思惑が頭をよぎる。送迎の運転手が、「空港に行く途中に別のATMがある。」というので、そこに向かった。そこではとりあえず一回の限度額400,000 FCFA(約8万円)が引き出せた。そしてとりあえず必要分として、後2回引き出す。助かった!と思った。どうもあとでわかったのだが、ATMに残金がないと引き下ろせない。しかし、感熱紙には決して現金不足と記載されず、近くの支店に連絡を取れと印刷されている。

そして、ベナンでのワークショップ最終日、会場となったホテルの総支配人に伺う。出発前にEcobank セネガル本店にいき、1回のVISAカードによる上限額の支払いは500万FCFA(約100万円)ときき(書いてもある)、参加者の宿泊費・会議経費が計60万円前後と請求されて、カードの暗証番号を押す。認識されない。3度繰り返すが結果は同じだった。自分のカードで立替かとおもっていると、総支配人が「とりあえず半分の金額でやってみろ」というのでやってみると、承認された。しかし、もう一度残り半分の支払いに暗証番号を押すと、認識されない。総支配人は「きっと、1日の限度額に達したのだろう。明日、残り半分はらってくれればいい。」という。翌日、払えた。Ecobankセネガル本店にいき、説明受けたとおりに、払えなかったとクレームを付けた。調べて回答するという。回答は「各国でルールが違うから」ということだった。

その後、該当月の銀行明細を送ってもらうと、(引き出しできずに)暗証番号を押した分だけ、引き出されて、その後、同額分だけ、入金されている。そして、クレジットカードをつかったはずなのに、同じ日に引き落とされている。「ええ、これデビットカード??」と思い、やっとからくりが分かった。一日の現金引き出し限度額分しか、クレジットカードで使えないことにしてあるのだと。

さらに続きがあって、9月に日本で国際会議をおこなったのだが、その際に、スタッフの宿泊費をVISAカードで払えるというので、某ホテルに支払にいく。一日の現金引き出し限度額を大きく下回るはずなのに、このVISAカードは使えないと3度、表示される。きっと、日本や先進国での使用には別のルールがありそうだ。「また本店に聞きに行くか」と思いなおし、自分のクレジットカードで建て替えた。(以上)