ラグビーワールドカップ

トンガ 企画調査員 岩田章一

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Ikale Tahi(イカレタヒ)。トンガ語で海鷲。これは、ラグビーのトンガ代表チームの愛称です。

トンガは世界ランキングで11位(日本は13位、2015年8月現在)の強豪で、ラグビーは国技となっており、トンガの男の子たちは、小さい頃はイカレタヒに憧れる存在です。

イギリスで開催されている第8回ラグビーワールドカップ。トンガは6大会連続7回目の出場となり、10万人のトンガ国民は大変な盛り上がりとなっています。

ワールドカップの成績について、我が日本代表と比較してみたいと思います。我が日本代表(愛称なしが残念、英語ではブレイブブラッサムなどと言われていますが、馴染みなし)は、ワールドカップには8回連続出場をしていますが、戦績は25戦1勝2分け22敗と、出場資格をはく奪されてもいいくらいの成績。一方のトンガは、21戦6勝15敗と善戦している国。特に、前回大会では、フランスに勝つという大金星をあげる快挙を演じています。結果的には、フランスと同成績で、決勝トーナメント進出は逃しており、トンガ人もこのあたりが伝統国との違いだねって、勝ちきれない代表チームを優しく見守っています。 そんなトンガのワールドカップの開幕前をレポートします。

トンガの第1戦は9/20未明(日本対南アも同じ)。対戦国であるジョージアとの試合を前にした9/18金曜日は、代表カラーである赤い服を着て応援しようとラジオで放送され、政府関係者から老若男女のトンガ人はほぼ赤い服を着て出勤。勤務先のスタッフに混じり、何を隠そう私もトンガ代表ユニフォームで仕事しました(日本代表のユニフォームを持ってくればよかった・・・)。その金曜日の昼時は、代表選手の出身村からは、車やトラックを飾りつけて大音量の音楽を流しながら街中をパレード。おかげで街中は大渋滞になるほど、大変な盛り上がりとなりました。そんな状況を見て、トンガはなんて愛国心のある国なのだろうっと関心。幸か不幸か、今年は国王の戴冠式からずっとお祭りが続いている感じです。

また、トンガ国営放送が試合日に生中継をしないということが分かると、多くのトンガ人が激怒していました。中でも友人の元代表チームのコーチは、思いつく限りの汚い言葉で、Facebook上でトンガ国営放送を批判していました。そんな盛り上がりの開幕戦でしたが、トンガ代表チームは、先制するも残念ながら10-17と負けてしまいました。まだ、3試合残っているものの、早くも前回の経験もあって、諦めモードが少し漂い、町の活気にも陰りが見えてきています。次の試合は9/30未明。まだ時間があるので、どこまで盛り返すか楽しみです。

トンガが負けたことの腹いせか、日本が南アフリカに勝ったという快挙を喜んでくれるのか分かりませんが、トンガの友人が祝福してくれました。まさか、トンガでラグビー日本代表が褒められるとは思ってもいなかった瞬間です。

まだ一試合が終わっただけなので、なんとも言えませんが、来月にはトンガ人も日本人も喜べているワールドカップになっていればと思っています。 

以上